ある日、海遊館を訪れたあなたは、
とある水槽を見て、足を止めた。
それは、オーストラリアの北東、
クイーンズランド州の東岸に位置する
世界最大のサンゴ礁群。
海が大好きな父が、幼い頃、
あなたに何度も読み聞かせた絵本の舞台――
「グレート・バリア・リーフだ」
思わず、小さく呟くあなた。
記憶の糸をたぐりよせて、絵本を検索してみるも、
どこにも売っていない。
どうしても読んでみたくなったあなたは、
実家の本棚を探してみることにした。
「うーん、どこへしまったんだろう?」
ドタバタと探していると、
足元にあった段ボールが崩れて
中身が散らばってしまう。
「いたたたた……」
飛び出したノートのようなものを拾い上げると、
それは幼い頃、父とよく遊んだ
謎解きノートだった。
「うわっ、懐かしい……!」
父と過ごした楽しい思い出がよみがえってくる。
あなたは、絵本を探す手を止めて、
少しだけ謎を解き直してみることに。
「そういえば……!」
これは、私の誕生日をサプライズで祝うために、
父が作った謎だったと思い出す。
昔から、ユニークな発想をする父だったなぁ
と、しみじみするあなた。
段ボールの中には、その時一緒にもらった
こども用のシュノーケリングセットが入っていた。
「絵本、ますます読みたくなっちゃった」
本来の目的を思い出して、再び本棚に向かうことに。
無事に思い出の絵本を見つけることができたあなた。
色鮮やかな海中のイラストが描かれた
その絵本のタイトルは、
<グレート・バリア・リーフから君へ>。
絵本の間から落ちてきた手紙は一体……?
この物語の続きは、
実際に謎解きキットを手に体験してみよう。